高齢化社会を迎えるなかで慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)は新たな国民病と呼ばれ、腎機能廃絶だけでなく心臓病や脳血管障害の危険因子として重要視されています。また、糖尿病、高血圧などの代表的内科疾患とも密接に関連する疾患です。日本臨床内科医会ではこれまでCKD診療の向上を目指した活動を続けてきまし
た。2012~2013年にはかかりつけ内科医を対象に本邦初となる全国調査を実施しました。その結果CKDという概念がかなり普及している一方で、診療面ではまだ不十分な点も多いことが判明しました。
そこでこのたびCKDジャーナルを全10回シリーズで刊行し、全国の内科医の皆様の日頃の診療に役立つ情報を発信することになりました。このジャーナルがCKDの早期発見、適正な管理、専門医との連携などわが国のCKD診療の充実に寄与出来れば幸いです。