日本臨床内科医会は、1985年に臨床内科医学体系の確立を志し、内科診療を通じて国民医療の向上を期することを目的に結成されました。その目的を達成するための事業として、主として以下のことが挙げられています。
これらは、いずれも重要な事項ですが、国民から強く求められておりますのは、最新の医療を安全に提供することであると考えています。最近になり「かかりつけ医」の役割が重要視されるようになってきました。日本臨床内科医会は、本会会員こそが「かかりつけ内科医」として、地域で信頼されるようになることを目指しています。
本会はこれまでに、実地医家のための日常診療の手引きとして「内科診療実践マニュアル」を発刊しました。これは診療の時系列に沿って分かりやすく解説し、内科医が知っておくべき他科の知識も網羅したもので、臨床内科医が座右の書として活用できるものです。
また私どもは臨床内科学に貢献する調査研究として、糖尿病性神経障害の調査、高齢者高血圧の降圧目標値のための研究、アスピリンによる動脈硬化疾患の予防に関する研究等を行い、高い評価を受けました。
さらに毎年冬に流行するインフルエンザに関する研究は、既に10年以上の実績を有し、大変注目されています。
地域医療に関しては、僻地・離島あるいは地域において住民の皆様に密着した地域医療に永年従事し、優れた功績を挙げ、地域住民の健康増進に著しく貢献してこられた会員を表彰しています。
日進月歩の医学・医療の研鑽に努めることが専門集団の責務であります。私どもは、お互いに切磋琢磨する心を持ち続け、日本の医療の向上に努力していきたいと思っています。そのために本会には研修制度を設け、認定医・専門医制度を整備充実させてきました。
日本臨床内科医会は、内科臨床に励まれる方々に開かれた有意義な組織であり、皆様の入会をお待ちしております。