DXA機器を用いて、骨密度を測定する際に、グレースケールの表示を細かいピクセルに分けて数学的処理を行うことで、海綿骨の微細構造を示すTBS値が得られる。HR-pQCTを用いた解析から、TBS値が実際の微細構造と相関していることが証明されている。同じBMD値の方でも、TBS値が低値になるほど、骨折リスクは上がる。破骨細胞抑制を示すビスフォスフォネート製剤では、BMD値を明らかに増加させるが、TBS値については、改善効果は示さず、あえて言えば、維持効果は見られる。同じ、破骨細胞抑制作用のあるデノスマブでは、長期間の使用により、BMDもTBSも共に、有意に増加させる。