日本臨床内科医会

かかりつけ医のためのWEB講座

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第7回(2022年6月)

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多発性骨髄腫

日本臨床内科医会 学術部血液班 麻奥 英毅

多発性骨髄腫は骨病変、貧血、腎障害、高カルシウム血症を主徴とする形質細胞の腫瘍で、高齢者に多い。初発時症状では腰背部痛、貧血が多い。M蛋白の存在は診断の根拠になる。MGUS、くすぶり型骨髄腫、多発性骨髄腫と進展し、前2者は経過観察が推奨される。
治療はプロテアソーム阻害剤、IMiDs、抗体医薬などの新規薬剤が主流で、可能であれば自家造血幹細胞移植を行う。近年は生存率の向上が著しい。