糖尿病性腎症は無自覚・無症状で病状進展するため、健診で高血糖を指摘されても受診につながらず、せっかく受診しても中断例は後を絶たない。
平成28年4月20日日本糖尿病性腎症重症化予防プログラムが策定され、全国に展開されている。この活動は、自治体が特定健診・レセプト情報から未受診者、中断者を割り出し、医療に繋げ、腎症進展抑制を図るものである。弘前市・弘前市医師会では本プログラムを積極的に取り組んできたので、その実態を報告し、合わせて糖尿病性腎症進展抑制のためのSGLT2阻害薬・GLP1受容体作動薬併用療法の有用性を報告する。