1)関節リウマチに対して、適切な量でのMTX治療を行っても、6ヶ月以内に寛解又は低疾患活動性に至らない場合は、生物学的製剤または、JAK阻害剤の併用を考慮する。
2)生物製剤やJAK阻害剤の使用前に、肝炎ウイルス、結核感染既往、Pneumocystis肺炎についてのモニタリングを行い、必要とあらば、的確な予防処置を取る。特に、高齢で、肺疾患を持ち、プレドニゾロン6mg/日以上の内服がある場合は、予防処置が重要となる。
3)関節リウマチの活動性を見る上で、MMP-3が重要となる。関節破壊を予防するには、CRPと共に、MMP-3の正常化も必要となる。ただし、ステロイド投与中は、MMP-3は非特異的に高値となるため、注意が必要である。(正確な病態把握の点からも、ステロイドの速やかな減量、中止が必要となる。)