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かかりつけ医のためのWEB講座
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第1回(2021年11月)
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新型コロナウイルス感染症とそのワクチン接種に伴う血栓症
日本臨床内科医会 学術部血液班 齊藤 正典
COVID-19では血栓症特に肺血栓・塞栓や深部静脈血栓症、脳梗塞を高率発症し重症例では肺胞内や肺胞毛細血管に微小血栓が多発し呼吸不全を悪化させる。D-dimer高値は予後不良因子で血栓症発症例は生存率が低下する。治療は中等症からヘパリン類による抗凝固療法が推奨されるが、重症例では予後を改善には限界がある。アデノウイルスベクター型SARS-CoV-2ワクチン接種後に極めて稀に血小板減少を伴う血栓症(VITT又はTTS)を発症することがある。かかりつけ医は血栓症関連症状がこのワクチン接種後28日以内に見られたら血算を行い血小板減少(15万/μl未満)であればTTSを疑い速やかに高度医療機関へ紹介する必要がある。
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